2026.02.26

ブルータスお前もか!

同ブログでシーザーを紹介した際に、「ブルータスお前もか!」について触れましたが、
今回はそのブルータスを紹介。

ローマ皇帝カエサル(シーザー)が暗殺される際に言い放った「ブルータスお前もか!」ですが、美大受験予備校で学んだ経験のある方は、ブルータスといえば画像①の像を思い浮かべるのではないでしょうか。
でも「お前もか!」のブルータスさんは別人の、デキムス・ユニウス・ブルートゥス(画像②)。

画像①はマルクス・ユニウス・ブルートゥス。
共和制ローマの政治家でした。
当時共和制ローマは皇帝カエサルの独裁色が強くなっており、それに危機感を抱いていた人達が暗殺を企て、マルクス・ユニウス・ブルートゥスを暗殺計画の首謀者の一人に祭り上げました。
マルクスは、皇帝カエサルに仕えていた従兄弟のデキムスを誘って暗殺を実行。
その時に発せられたカエサルの「ブルータスお前もか!」は、自分を裏切ったデキムスへの言葉でした。
結局のところ独裁者の末路ってこんなもんですよね…

さて、画像①のブルータス像の作者はミケランジェロ。
彫刻家、画家、建築家、詩人であり、レオナルドダヴィンチに並ぶイタリア盛期ルネサンス期の天才芸術家です。
サン・ピエトロ大聖堂の『ピエタ』やアカデミア美術館の『ダビデ像』。また、システィーナ礼拝堂の『システィーナ礼拝堂天井画』壁画『最後の審判』などが有名ですね。

そんな天才が作ったブルータスの像ですが、実際にミケランジェロが作ったのは
何と頭部のみで、服のほとんどは弟子のティベリオ・カルカーニが作ったとのこと。
鑿跡だらけの頭部と、しっかりと作り込んだ体との対比表現は、ミケランジェロの造形上の意図なのだと思込んでいたので、少しがっかり…
当時ミケランジェロは多忙から途中で投げ出してしまったとのことですが、天才でも投げ出すことがあるのですね☆
いや、天才だからこそ投げ出すのか?!

…ということで、
3月4月の一般教室の石膏像はブルータス!
天才ミケランジェロの息遣い(痕跡)と弟子のカルカーニの真面目さが伝わる作り込みを見るのも楽しさの一つです。