2024.01.28

おススメ絵具5回目 マシコット、リードティンイエロー、ネープルスイエロー

絵画技法講師の吉川 聡です。

鉛白から出来た古典顔料、黄色3兄弟の紹介です。

現代は、カドミウムやパーマネントなどの黄色が主流ですが、
昔の黄色はマシコット、リードティンイエロー、ネープルスイエロー、オーピメント、ウェルドが主流でした。
しかし、オーピメントは毒性が大変強く、ウェルドは希少品です。
よって、鉛白から出来たマシコット、リードティンイエロー、ネーブルスイエローが手に入れやすいものだったと考えられます。

鉛白をそのまま焼くと、なぜか黄色くなります。マシコットです。
それに錫を混ぜて焼くとリードティンイエロー、アンチモンを混ぜて焼くとネープルスイエローが出来ます。
結構高温なので、陶芸窯を利用しないと難しいです。

当工房は、絵具会社様や日本画材店様に卸しておりますが、小売りもできます。
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